2025-06-26
シーシーエス株式会社の中川です。
快適な春の気候が終わり、
気温と湿度が上がり、暑がりにはつらい季節になってきましたが、
植物マニア1号のおかげで、
私にはつらいけど、植物にとっては快適かもしれないと、
前向きに!?、捉えられるようになってきました。
「飽差(ほうさ)」という言葉をご存じでしょうか?
1立方メートルの空気中に、あと何グラムの水蒸気を含むことができるのか?を示す数値になります。
下記図は飽差表というもので、
気温と湿度が交差するところが、その時の飽差の数値を示しており、
植物栽培現場では、青色~黄色の範囲に入るように制御するとよい、といわれています。
シーシーエス本社のある京都市の6月末の平均気温は25℃前後、平均相対湿度は75%程度になります。
私たちにとっては快適とはいえない気候なのですが、植物には快適のようです。
飽差は、植物の気孔の開閉に影響するといわれており、
飽差が好適な範囲にあると、気孔が開きやすくなります。
植物は、気孔から水蒸気を放出して体内の水分調整をしたり、
CO2の取り込みを行ったりしているため、気孔の開閉度は光合成の効率にも影響します。
植物工場や温室では、光合成を促進させるために、
CO2を付加して、濃度を高くしています。
しかし、CO2濃度を高くしても気孔が開いていない条件では、
CO2の取り込みが進まず、成長促進効果がでにくくなります。
環境条件を整えるにはコストがかかります。
せっかくかけたコストを無駄にしないためには、
それぞれの環境条件が植物成長に及ぼす影響を理解し、
バランスよく好適化させることが重要になります。
私たちが行っている栽培サポートのひとつとして、
植物工場での栽培管理に必要な知識をお伝えするセミナーも行っております。
また、栽培の作業や手順に関する実技の研修もございます。
それぞれの作業で重要となるポイント、
それがなぜ重要となるのかを植物生理や光合成の観点も含めて、
できるだけ分かりやすく、お伝えをしております。
ご関心をお持ちいただける方は、ぜひ一度、お問合せください。
セミナーでは、
分からないことや疑問点はどんどんご質問いただいて構いません。
しかし、植物マニア1号の伝えたい欲求に火が付くと、予定時間をオーバーしてしまうことも…。
当社でセミナーを受講される際には、
後の予定に余裕を持ってお越し頂くことをお勧めいたします(笑)。
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