2025-11-26
シーシーエス株式会社の中川です。
日本最大級のオランダ式ハウスでバラを生産されている
クニエダ株式会社(以下、クニエダ)様にて、
高圧ナトリウムランプからLED照明への置き換えをして頂きましたので、
ご紹介いたします。
クニエダ様は、以前のコラム(補光の効果の可視化)でも紹介させて頂きました。
高圧ナトリウムランプからLED照明に置き換えることで、
消費電力は現状以下で、
補光の光強度を増やすことをご要望されておりました。
このご要望に対して弊社が提案した製品は
昨年リリースされた「トップライティングフォース」という、
超高出力照明です。
この照明は、1台で既存の高圧ナトリウムランプと同等の消費電力で、
ほぼ2倍の光量子束(光出力)があるため、
同じ台数で置き換えをしてしまうと、
光強度(バラに当たる光)が高くなり過ぎてしまう課題が出ました。
そのため、均一性も考慮しながら、照明の台数を減らす検討を繰り返し行い、
補光の光強度 約1.7倍、消費電力 約14%低減のプランで、
導入をして頂きました。
置き換え工事は、照明の下方に植物が生育している状態での作業となり、
何もない状態の新規温室での工事と比べて、
時間がかかってしまいます。
そのため、現場作業をできるだけ簡便に行えるように、
変換ケーブルのご提案もさせて頂きました。
こちらは設置・電気工事を担当された方からも、
役に立ったと喜んで頂けました。
クニエダ様では今後、収量を上げていくために、
オランダでのバラ補光の実績を参考にして、
補光を行う基準の日射量など、
制御の基準を変更していくとのことです。
導入後の温室を拝見し、
日本の施設園芸の先端現場の変革に立ち会える喜びと、
もっとお役に立てるように、頑張らなければ。
と、気持ちを新たにすることができました。
日本のバラの生産現場では、
1平米あたり年間200本以上を収穫していると、
かなり収量の多い現場になります。
クニエダ様ではすでにこれを上回っておりますが、
今後は年間300本越えを目指していくとのことで、
結果が出るのがとても楽しみです!
ちなみに、
オランダでは年間500本越えの現場もあるそうなので、
生産性向上の道はまだまだ続きます。
温室での補光による収量や品質向上に関心をお持ちの方は、
ぜひ一度ご相談ください。
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