2025-12-24

寒い冬に、暑い夏のお話

シーシーエス株式会社の中川です。

今年もたくさんの方々に、弊社の受粉昆虫を使用しないイチゴ栽培
温室補光、植物工場向けLED照明などについてご関心をお持ちいただきました。
改めてお礼申し上げます。

今年を振り返ると、気候変動の影響と思われる気象の異常さを、
昨年に続いて多く感じた一年でした。

京都では梅雨明けが6月27日と平年より早く、
これにより夏の訪れが早くなったせいなのか、
京都市の日最高気温が35℃以上の猛暑日の積算日数が61日と
過去最高を記録しました。
1年の約1/6が35℃以上というのもすごいですね・・・

快晴の青空

猛暑日と、日最高気温が30℃以上の夏日の推移をグラフにしたところ、
夏日は2020年から増加しているものの、ここ3年でほぼ横ばいでしたが、
猛暑日はきれいな右肩上がりになっており、増加傾向でした。
2020年から2025年の間で倍以上に増えており、
来年も猛暑日が増加しないことを祈るばかりです・・・

6月~10月の京都市の猛暑日と夏日の日数推移
(気象庁の気象データよりシーシーエス株式会社にて作成)

京都以外に目を向けると、北海道でも夏日が多い年で、
北海道でのエアコン需要の増加がニュースになっていたのを思い出します。
このように全国的に平年より夏日が多くなりましたが、
暑さ以外にも、少雨が話題になった夏でもありました。
農林水産省が8月29日に発表した
野菜の生育状況及び価格見通し(令和7年9月)」をみると、
高温、干ばつが様々な農作物に影響し、
価格見通しが平年を上回って推移していたことがわかります。

イチゴ栽培では、高温による定植の遅れが懸念されていました。
これは9月になっても高温が続き、地温が高い日が続いたためです。
地温が高いと根の活着にも悪影響を及ぼすため、
定植を遅らせた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
定植の遅れにより、クリスマスシーズンのイチゴ不足や価格高騰など、
様々な面で影響が出たのではないかと思います。

暑さは、定植の遅れの原因になるだけではなく、作業者の体力的な負担にもなるため、
栽培管理や栽培設備の見直しが必要になる可能性があります。
もちろん冷涼な地域であれば別かもしれませんが、
市場までの距離が遠くなると、輸送コスト増加も懸念されます。
植物工場は、地産地消、店産店消を実現する方法の1つとなります。
ご関心をお持ちの方は、ぜひ、お問い合わせください。

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