2026-04-27

RTRとは?

シーシーエス株式会社の中川です。

先日、ベビーリーフを生産されている温室に
弊社が取り扱う、シグニファイ社製の植物栽培用 LED照明
「トップライティング」を導入して頂き、
設置後の確認と打ち合わせのために訪問いたしました。

「トップライティング」を導入頂いたベビーリーフ温室の様子
「トップライティング」を導入頂いたベビーリーフ温室の様子

温室全体が、植物栽培用LED照明独特のややピンクがかった光に
照らされている光景は何度経験しても壮観です。

今回訪問したお客様は、これから補光を利用していく上で、
「いかに効率的に点灯させるか」に
高い関心を持たれている方々で、
シグニファイ社のプラントスペシャリストと一緒に、
有意義なディスカッションをさせて頂きました。

その中で、RTRという言葉が出てきました。
皆さんはこの言葉をご存じでしょうか?

Radiation Temperature Ratio、日射量と日平均気温の比のことで、
温室の環境制御をする際の指標の一つです。
一定の気温で管理するのではなく、
日射量に合わせて目標とする気温を変えることで、
植物の光合成(光エネルギーで糖を合成し蓄える)と、
呼吸(糖を消費してできたエネルギーを成長や生命活動に利用する)のバランスを取り、
植物の状態を好適に保ったり、
エネルギーの利用効率を上げたりする、といったメリットがあります。

RTRのイメージ図
RTRのイメージ図
(プロット:日射量と日平均気温、赤色点線:管理目標)

補光により、光を足す選択肢が加わることで、
管理の戦略の幅が大きく広がります。

夏は日長も長く、補光は使わないと思われがちですが、
曇天時に補光を行うことで、
高い気温に合わせて、光の量を増やすことができます。
それにより、RTRを適正値に近づけることで
植物の消耗を防ぎ、好適な状態を保つことができるようになります。

果菜類の栽培では、気温が高く日射量が少ない場合、
本来なら摘果をして、
植物の消耗を防がなければいけない環境なのですが、
補光を行うことで、摘果をせずに乗り切ることができたという事例もございます。
(曇天高温の場合、光合成量が低く、呼吸量が高くなるため、植物が消耗しやすくなります。)

周りの生産者が収量を取れない時期にも、しっかりと収量が取れることは、
高い単価で販売ができるというだけでなく、
取引先が欲しい時期に、
しっかりと供給をしてくれる生産者という、
信頼を得ることにもつながるのではないでしょうか?

補光はコストのかかる技術です。
そのため、費用対効果を高めるためには、
どのように利用するのかが、とても重要になります。

管理の戦略や、考え方を共有することで、
お客様の利益につながるように、
日々サポートを行っております。

ご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

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