目視検査へのAI導入 成功のポイント

(2019年6月)

目視検査における作業員不足への対策として、AIの活用が、すごく注目されています。

シーシーエスの『東京AIラボ』も連日大盛況で、ずっとフル稼働状態が続いており、

西日本のお客様対応に向けて、今月、『京都AIラボ』を立ち上げました!

AIを導入するにあたっての様々なサービスを、最適なライティング環境と共に提供する『AIラボ』。

この、シーシーエス独自のサービスを存分に活用いただくためのコツを

おなじみの二人がわかりやすく紹介いたします。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • I課長・・・AIの導入をテーマに頑張っている食品製造メーカーの目視検査ラインの責任者

~今月オープンしたばかりの『京都AIラボ』」に、今日はお客様が来られてAIの検討をおこなう予定です。

 さあ、この新しいサービスとライティングがどんな風に結び付くのでしょうか?~

営業 Bくん

「AI、AI、AI!

 最近はどのお客様を訪問しても、AIって言葉を聞かない日はなくなったなぁ。」

 

Aくん

「まあ最近の流行りだし、色々な可能性を秘めているから、おのずとみんな期待するよ。

 会社も先進技術を取り入れて、効率的に課題解決したいと考えるのは自然な流れだからねぇ。」

 

営業 Bくん

「まあ、おかげで『AIラボ』を利用したいってお客さんも多くて、有難い限りだけど、

 何でもAIで出来るって思っているお客様も多いよなぁ。」

 

Aくん

「まあ、そうだね。

 事実、人間の目で見えてないような特徴だとAIに掛けても難しいし、

 結局のところは、どれだけ見たい特徴を撮像出来るかがポイントになるんだけどね。」

 

営業 Bくん

「それをわかっていただくことが大切だな。」

 

Aくん

「まあ、その辺はマシンビジョンの世界で数多くライティングの提案をしてきた

 我々だからこそ、AIの撮像環境づくりにもお役に立てることが多いし、

 一度ご利用いただけると、わかってもらえると思うんだけどね。」

 

営業 Bくん

「あ、そんな話していたら『AIラボ』にお客様がいらっしゃったぞ!」

 

I課長

「どうも~!この度はよろしくお願い致します!」

 

営業 Bくん

「I課長、ようこそいらっしゃいました!」

 

Aくん

「だいぶ早くにご希望いただいていたのに、長らくお待たせしてすみません。」

 

I課長

「ほんと『AIラボ』人気みたいですね~。

 ようやく予約が取れて、今回は楽しみにしていますよ!」

 

営業 Bくん

「いや~、ほんと、今はディズニーリゾートの最新アトラクション並みに人気ですからね!」

 

Aくん

「こらこら、勝手に話を盛り過ぎるな!!」

 

I課長

「それはそうと、事前に伺っていたワークサンプル数、良品100個とNG品20個を

 事前送付分とは別にちゃんと用意してきましたよ!」

 

Aくん

「ありがとうございます!

 最低限、これだけのサンプル数があれば傾向はつかめますので、早速始めましょう!」

 

営業 Bくん

「今回は、ココア生地のクッキーに発生する焼け焦げ異物でしたよね。」

 

I課長

「そうなんです。これがなかなかの曲者で、ココア以外の生地ならはっきりわかる異物でも

 黒いココア生地だと人間が見ても見落としが多発して困ってるんですよ。」

 

Aくん

「確かに。これはほとんど色も濃さも同じなので、判別が難しいですね。。。」

 

営業 Bくん

「検査で私の味覚が使えたら、こんな焦げなんか一発で判別できるんだけどなぁ。」

 

Aくん

「判定の時点でお前の胃袋に入っちゃったら検査の意味ないだろっ!!」

 

I課長

「ハッハッハ!

 まあ、Bくん検査装置の導入は遠慮するとして、実際どう?出来そうですか??」

 

Aくん

「そうですね。まずはライティングでどこまで欠点を可視化できるかに掛かっていますね。

 どんなに優秀なAIであっても欠点が見えていなければさすがにどうしようもないですからね。」

 

I課長

「確かに撮像によって分類できない欠点は探しようがないですもんね。。。」

 

Aくん

「事前にお預かりしたサンプルで当たり付けしてるので、ある程度目星はついていますが

 これが今回お持ちいただいたサンプルに適用できれば...。」

 

I課長

「ドキドキ。」

 

営業 Bくん

「わくわく。」

 

Aくん

「よし!照射波長の工夫で欠点の可視化に成功したぞ!!」

 

I課長

「おおお!これがほんとにココアクッキーかと疑うくらいにキレイで

 焦げ異物部分もすごくはっきり見えている!!」

 

Aくん

「ここまで来たら、後は同条件でサクサク撮像していくだけです。

 まあ、その間、コーヒーでも飲んでごゆっくりなさってください。」

 

営業 Bくん

「コーヒーのお供にココアクッキーでもどうぞ♪

 ハッ!しまった!思わず今回のワークサンプルを食べるところだった!!」

 

I課長

「ハッハッハ! さすがにこのサンプルはあげられないけど、また今度持ってくるよ。」

 

Aくん

「I課長、お気持ちだけで十分です。

 コイツ、これ以上大きくなったら手の施し様がないので(笑)

 ほら、B、お前は一緒にくつろいでないで、手を動かしてくれよ!!」

 

~ こうして無事にすべてのワークサンプルの撮像が完了しました。~

 

営業 Bくん

「ふう。。。ようやく全部カメラで撮り終えたな!」

 

Aくん

「このサンプルをAIに読み込ませて早速、有効性を確認していきますね。」

 

I課長

「わくわくしますねー。」

 

Aくん

「よし!完了!! この検査に適した学習回数を設定して処理を掛けたんですが、

 NGの焦げ異物のみにAIが反応して、良品と不良品が明瞭に分かれました!」

 

I課長

「おお!素晴らしい!!

 まさかいきなりこんな良い結果が出るとは思わなかったよ!」

 

営業 Bくん

「これもライティングを最適化して取り組んだ効果ですね!」

 

I課長

「こんな形で現場にフィットした提案をしてくれると、こちらも本当に助かります!」

 

営業 Bくん

「我々の一番の売りは、お客様に密着して地べたを這うような活動をしてるところですから!」

 

Aくん

「まだまだサンプル数が少ないので、このデータだけで判断するには危険ですが、

 認識率も非常に高いし、これはn数を増やして評価してみる価値は十分あるかと思いますよ。」

 

I課長

「いや~、助かりました!

 一度社内でもこの結果を元に検討して、今度はn増し検証をぜひお願いしようと思います。」

 

営業 Bくん

 「もし仮にAIがダメな場合は私の味覚検査という手段もありますのでご安心ください!」

 

AくんI課長

「そんな装置、全然安心できないわーーーーーっ!!!」

 


おわり

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