安全・EMC規制
シーシーエスは、製造・販売する製品の安全性を確保し、お客様に安全・安心を提供することが重要な課題であり、社会的責任と認識しています。
設計段階から製造、出荷に至るまでの各プロセスにおいて、関連する法規制や国際規格を遵守し、製品安全の確保に積極的に取り組んでいます。
ただし、製品によって適用する法規制が異なる場合があります。
日本
電気用品安全法
電気用品安全法は、電気用品の安全性確保を目的に定められた日本国内の法律で、対象製品の製造者や国内輸入者に対して電気用品安全法にもとづく技術基準への適合と製品検査の実施が求められています。
弊社では、電気用品安全法の対象となる製品に対する省庁への届出や技術基準適合確認と検査を行っております。

特定電気用品(直流電源装置) 技術基準適合製品※ | ||||
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欧州
CEマーキング
CEマーキングは、製品に求められるEU加盟国の法令や基準を満たすことを宣言するマークで、EU加盟国で製品を流通させるために製品にCEマークの表示が必要です。
弊社では、EU指令で定められた整合規格(EN/IEC規格やCISPR規格など)への適合確認を行い、製品にCEマークを表示しております。
イギリス
UKCAマーキング
UKCAマーキングは、イギリスのEU離脱に伴いグレートブリテン島内で販売される製品に適用される基準を満たすことを宣言するマークです。
弊社では、CEマーキング対応と同様に製品に対応した英国法への適合確認を行い、製品にUKCAマークを表示しております。
アメリカ
UL(製品安全)
UL(Underwriters Laboratories Inc.)は、製品検査・認証やUL規格の開発を行う世界的な企業で、米国の労働安全衛生局(OSHA)に認められた試験所(NRTL)の1つです。(UL以外のNRTLとしてETL, CSA, TUV, METなどがあります)
米国において、UL認証などの安全認証は一部の地方自治体(市など)を除き任意となっており、取得は強制されておりません。
弊社ではUL認証を取得する予定はございません。
FCC(EMC・電波)
アメリカの電磁両立性(EMC)は、アメリカ合衆国連邦通信委員会(Federal Communication Commission:FCC)が定めるFCC規則により一般家庭や商業、産業、またはビジネス環境で使用される製品が規制されています。
中国
CCC認証
CCCは、中国強制性認証制度(China Compulsory Certification system)を略したもので、中国消費者の権利保護と人体や財産の安全維持を目的として制定された制度です。
対象となる製品(対象製品リストで確認が可能)は、中国GB規格への適合とCCC認証の取得が要求されます。
弊社製品は、対象製品リストに該当する製品がないため、CCC認証の対象外となります。
韓国
KCマーク
KCマーク(Korea Certification Mark)は、対象となる製品を韓国で製造もしくは韓国へ輸出するまでに認証機関から製品の認証を受け、製品にKCマーク表示を求める制度です。
弊社は、EMC認証の対象となっている製品を韓国国立電波研究院(NRRA)に適合登録を行い、製品にKCマークを表示しております。
(安全認証についてはKCマーク対象外となっております)
光学分野
画像処理用LED照明の光生物学的安全性評価について
LED照明などの皮膚や眼球に対する光の危険性を評価(光生物学的安全性評価)するための基準・手法として国際規格IEC 62471「ランプ及びランプシステムの光生物学的安全性に関する規格」が発行され、光生物学的リスクについて傷害の度合いに応じて4段階のリスク(危険度)に分類されます。
弊社では、IEC 62471に基づいた光生物学的リスク分類を実施し、Webサイトの各製品ページの仕様欄にリスクを記載しております。
リスクの分類
リスクグループ | 光生物学的傷害の度合い |
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免除グループ (Exempt) | 何らの光生物学的傷害も起こさないもの |
リスクグループ1(低危険度/Low risk) | 通常の行動への制約が必要になるような傷害を引き起こさないもの |
リスクグループ2(中危険度/Mod risk) | 嫌悪感及び熱的な不快感を伴う傷害を引き起こさないもの |
リスクグループ3(高危険度/High risk) | 一時的又は短時間の露光によっても傷害を引き起こすもの |
LED照明を安全にご使用いただくために、LED照明をご購入またはご検討の際は、
製品情報の仕様欄に記載されている製品の光生物学的リスク情報をご確認いただき、リスクに応じた防護措置を行ってください。
レーザー製品の安全基準について
レーザー製品使用者への障害発生の防止とレーザー光放射の危険性を評価する目的で、国際規格IEC60825-1が(日本では整合規格としてJIS C 6802が)定められています。
IEC60825-1でのレーザー製品のクラス分けは以下の通りです。
(クラス1Cは、医療や美容用途に限定されたクラスで当社製品の用途と異なることから割愛しています。)
クラス | レーザークラスについて |
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クラス1 | 合理的に予見が可能な条件下で直接ビーム内観察を長時間行っても安全であるレーザー製品。 |
クラス1M | 使用者が光学器具を用いた場合に危険になることがある点を除いてクラス1と同じ危険性を有するレーザー製品。 |
クラス2 | 瞬間的な被ばくは安全であるが、意図的にビーム内を凝視すると危険な波長範囲400nm~700nmの可視光を放出するレーザー製品。 (まばたきなどの嫌悪反応によって通常、目は保護される) |
クラス2M | 光学器具を用いない裸眼に対してだけ短時間の被ばくが安全な可視のレーザービームを出射するレーザー製品。 (使用者が光学器具を用いた場合に危険が生じる恐れがある) |
クラス3R | 直接のビーム内観察条件に対して目に障害が生じる恐れがあるが、障害が生じるリスクが比較的小さいレーザー製品。 (直接ビーム内観察は危険が生じる恐れがある) |
クラス3B | 目へのビーム内露光が生じると、偶然による短時間の露光でも危険なレーザー製品。 (直接ビーム内観察は危険) |
クラス4 | ビーム内の観察および皮膚への露光は危険であり、また拡散反射の観察も危険となる可能性があるレーザー製品。 (高パワーで拡散反射も危険) |
米国では、レーザー光を使用する製品は米国連邦規則集(21 CFR Chapter I Subchapter J)により規制されています。
弊社では、IEC60825-1に基づきレーザー光評価を行っております。
(引用・転載元:JIS C 6802:2018 附属書C C.2、及び附属書F 表F.2)