明暗差にめっぽう強い照明

(2020年8月)

検査対象となる箇所に大きな明暗があり、いずれか一方を観察しようとすると、

もう一方が完全にハレーションしたり、真っ暗になったりで、検査できない!!

そんな事で悩まれた経験はありませんか?

特にラインセンサカメラを用いた撮像の場合は、検査部位の明るさ毎に何度も撮り直す事が難しいケースが多いと思います。

今回も、いつもの名コンビが、そんな悩みにバシッとお答え致します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • T主任・・・シーシーエスの製品をよく使っていただいている電子部品メーカーのお得意様

今日はラインセンサカメラを用いた実験に、お客様がご来社され、一緒に検証する予定です。

さあ、今回はどんな難題が待ち受けているのでしょうか???

営業 Bくん

「なんだ!?なんだ?お前のPC画面、やけに黄色っぽいけどディスプレイの故障か!?」

 

Aくん

「いやいや、そうじゃなくて、これはわざと黄色Aぽくしてるの。

 疲れ目防止のブルーライトカットだよ。まあ、目が疲れることの無いお前には関係ないか。」

営業 Bくん

「へー、そんな物があるのかー。

 確かに昔のトンネルの照明はオレンジだけど、あれも疲れ目防止かな。」

 

Aくん

「いや、あれはまた違うけどな。」

 

営業 Bくん

「まあ、さすがの俺もトンネル出た瞬間は明るすぎて目がくらむけどな!」

 

 

 

T主任

「ごめんくださーい!」

 

Aくん

「あ、ほら、そうこう言ってるうちに、お客様がいらっしゃったぞ!」

 

営業 Bくん

「T主任、いらっしゃいませー!!猛暑の中、どうもありがとうございます!!」

 

T主任

「いやぁ、ほんとハンパないねー。

 でもたとえ暑くても、ここに来ればスッキリ解決してくれるから、助かってるよ!」

 

Aくん

「そう言っていただけると嬉しいです!ところでT主任、今日はどういったお題でしょうか?」

 

T主任

「今日は、この基板の検査をラインセンサカメラで行いたいんだけど、検査対象の部分が

 ピカピカの電極部分だったり、マットで色の濃い基材だったりして、困っているんだ。」

 

営業 Bくん

「表面状態も部材の色もまったく違うので、これは別々に検査したほうがいいですね。」

 

T主任

「ほんとはそうしたいんだけど、今回の装置は検査タクトの要求が厳しいのと、

 スペースの条件的にも厳しくてお手上げ状態なんだ。」

 

Aくん

「ということは、1回の搬送、1回のスキャンですべて検査する必要があるということですか?」

 

T主任

「そうなんだ。今回は結構難解なテーマだと思うけど、解決策ってあるかな??」

 

Aくん

「一つ試させてもらってもいいですか?」

 

T主任

「もちろん!」

 

 

ゴソゴソ、ゴソゴソ...

 

 

Aくん

「はい!セッティング完了!!」

 

T主任

「こ、これは、以前にも提案してもらった、超高出力な光源ボックスPFBR-600!!」

 

営業 Bくん

「おお、T主任、よく覚えておられますね~!!」

 

Aくん

「はい!ただ、前回ご紹介したものから更に進化したバーションがこちらになります!」

 

T主任

「え?なに?なに?どこがどう進化してるの??」

 

Aくん

「まあ、百聞は一見にしかずです。一度撮像してみますのでご覧ください!」

 

 

ウイーーーン、シューーーン。

 

 

Aくん

「はい、撮像完了!! こちらがその結果です。」

T主任

「あれ?? 1回しかスキャンしていないはずなのに、明るさの違う複数枚の画像が

 出来てるじゃないか!!」

 

Aくん

「はい。これがPFBR-600シリーズに新たに実装された、超高速調光切換え機能です!!」

 

T主任

「ピカピカの電極部分に付いたキズもハレーションすることなく撮れてるし、

 レジスト面の異物も別の画像では暗くならずに撮れている!!」

 

Aくん

「こちらPFBR-600に特注対応で実装する機能で、あらかじめ登録している調光値を

 入力トリガーの順に光らせることができます。そこで得られた画像をそれぞれのパターンごとに

 出力すればこのように明暗差が大きな部位ごとに最適な調光値を適用できます。」

 

営業 Bくん

「T主任、そういえば、以前ご相談いただいた厚みの異なる部材の検査もこれで

 いけるんじゃないですか?」

 

T主任

「ほんとだ!この照明をバックライトとして活用できれば、この問題も解決できるかも!!

 さっそく、社内で評価してみるよ!!」

 

Aくん

「この特注タイプPFBR-600-HDは、最短1μs以下の高速応答を実現していますし、

 切り替え可能な調光パターンも最大8パターンまで設定できるので、

 透過率の大きく異なるワークにも十分使っていただけるかと思いますよ!」

 

T主任

「すごい!ほんとよく考えられた機能だね!」

 

営業 Bくん

「よし!決めた!俺もPFBR-600-HDみたいに、トンネル出たときも超高速切り替えで

 明暗差に順応してみせるぞ!!」

 

Aくん

「んー。 ちょっと何言ってるか分からない。」

おわり

■今回のストーリーで解決に導いた特注タイプ「PFBR-600SW-LL-HD/LLCF-HD」

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