バッシャーーーーッ！！！！

 

営業 Ｂくん

「うわぁ！！　飲みかけのコーヒー、ひっくり返しちゃった！！」

 

Ａくん

「うわ、大丈夫か！？

　床は汚れてないけど、お前のズボンが迷彩柄になったな...。」

 

営業 Ｂくん

「仕方ない。もうすぐお客様が来社されるし、こういうズボンだって事でいくよ！！」

 

Ａくん

「いやいや、さすがに不自然だろ！　サバゲ―マニアかよ...。」

 

ピンポーン．．．。

 

Ａくん

「あ！お客様がいらっしゃった！

　まあ、格好悪いけど事情を説明して、このまま対応しよう...。」

 

営業 Ｂくん

「いらっしゃいませーーーっ！！ようこそ！お待ちしておりました！！」

 

Ｍ課長

「やあＢさん、今日はよろしく！　あれ？ずいぶん変わったズボンだね！？」

 

営業 Ｂくん

「え！？さすが、Ｍ課長！いま流行りの迷彩柄を取り入れてみたんですが、

　それに気付くなんて、かなり流行に敏感ですね！」

 

Ａくん

（うーん。。さすがにその返しは無理があるだろ...。）

「Ｂのことはお気になさらず、さて、今日はどういうご相談でしょう？」

 

Ｍ課長

「実は今回は製品のバラツキについて相談したいと思ってね。

　この2つのサンプルの違いってわかるかな？」

 

営業 Ｂくん

「見た目は同じに見えますが、何か違いがあるんですか」

 

Ｍ課長

「2つの製品を並べて見比べるとわかるかと思うんだけど、

　こちらの製品のほうが、色味が、少しだけ黄色っぽいんだ。」

 

Ａくん

「確かによく見ると、塗装された部品の色味がわずかに違って見えますね。」

 

Ｍ課長

「その微妙な違いが、製品ロットが異なると出てくることがあるんだ。」

 

Ａくん

「この微妙な違いをカメラで捉えるとなると、だいぶ工夫が必要ですね...。」

 

Ｍ課長

「単純に、カラーカメラにして、白色照明を組み合わせるだけではダメなのかな？」

 

Ａくん

「必ずしもダメということではありませんが、

　ごく僅かな色味の違いを判別しようとすると、カメラ・レンズ・照明それぞれを

　目的に応じて最適化することが重要です。」

 

Ｍ課長

「ということは、照明も最適化した白色を使った方が良いということなの？」

 

Ａくん

「はい。例えばこれは自然光LEDと言って、太陽光に近い波長スペクトルを持つ

　LED素子を使った照明で、ワークがもつ本来の色を忠実に再現するのに適してます。」

Ｍ課長

「おー！、確かに点灯した状態で比較したら、こちらの照明では青白っぽく見えるのに、

　自然光LEDだと全然違って自然な色に見えるね！！」

 

営業 Ｂくん

「見たい特徴に合わせて、照明の相関色温度や分光分布をチューニングすることも可能です！！」

Ｍ課長

「なんと！そんなことまでやってくれるの！？」

 

Ａくん

「はい。LED照明メーカーとして、

　その部分は一切妥協なしで、こだわって対応しております！」

 

Ｍ課長

「すごい！　確かに、持ってきたサンプルの色の違いがしっかりわかるよ！！」

 

営業 Ｂくん

「これこそが太陽光に極めて近い、自然光LEDの実力です！」

 

Ｍ課長

「素晴らしい！

　微妙な色の違いを確認する際に、他にこだわったほうが良いポイントってあるかな？」

 

Ａくん

「そうですね。色味を観察する際に捉えるべき光と、逆に捉えると色の違いがわからなくなる光が

　存在しますので、それらをライティングでしっかり切り分けることが何より大切です。」

 

Ｍ課長

「なるほど！」

 

Ａくん

「そのうえで、最終的にはカメラやレンズを通して画像情報を取得することになるので、

　照明側だけでなく、カメラやレンズの分光感度特性もしっかりと合ったものを選ぶ。

　ここまでやると大きく外すことはありません。」

 

Ｍ課長

「確かに！そこまでこだわって機器を選定すると、うまくいきそうな気がするね！

　まずは評価用にこのセットを導入する方向で検討するよ。」

 

Ａくん

「ぜひとも、よろしくお願いします！！」

 

Ｍ課長

「あれ？

　ところでＢくんはあんな部屋の片隅で何をしているんだ？」

 

Ａくん

「こらー、自然光LEDで遊ぶなー！

　そのズボン目障りだから、早く着替えてきてくれーーっ！」