もう、ピント合わせに悩まない。
高倍率でも反りや歪みに高速追従するシステム

(2022年7月)

高倍率のマシンビジョンで製品を検査する際に、気をつけるポイントがあります。

それは、製品ごとに生じる反りや歪みです。

1つの対象物を基準にフォーカス位置を合わせても、別の対象物だと画像がボケてしまう。

同じ対象物でも視野を分割して撮像する際に、中央付近と端部でピントが合わない。

単純にレンズの絞りを絞るだけでは解決できない場合に、役立つシステムをご紹介します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン

今日は珍しくBくんが実験室にこもって、あーでもない、こーでもないと実験をしているようです。

営業 Bくん

「うーん。。これはまいった!もう完全にお手上げだっ!!!」

 

Aくん

「どうしたんだ? 往生際が悪いお前には珍しいなー。」

 

営業 Bくん

「こら、もっといい表現があるだろ! たとえば、不屈の精神の持ち主!とか、

 どんな苦境にも臆することなく立ち向かう努力と忍耐の人!とか。」

 

Aくん

「いや、お前からは1ミクロンも連想できない言葉だぞ!

 ところで、一体何を悩んでるんだ?」

 

営業 Bくん

「いや、実はこの高精細なパターンが載っている電子基板を預かって、

 細部を分割撮像する構成を検討しているんだけど、

 どうもワークの中央付近でピントを合わせて端部を見ると、ボケボケで検査ができないんだ。」

 

Aくん

「どれどれ? うわっ!結構この基板、反ってるなぁ~。

 これだけ反ってる基板を高倍率で観察するのは正直言って厳しいぞ!」

 

営業 Bくん

「そんな~!何とかしてよ!ドラえもん~っ!!」

 

Aくん

「仕方がないなぁ~、のび太くん。 って、誰がドラえもんだ!!」

 

営業 Bくん

「あ~あ、こんな風に思いっきり製品によって反ったりしてバラツキが大きいものを

 気にせずバシバシ撮像できる夢のような道具があったらいいのになぁ~。」

 

Aくん

「まあ、無くはないんだけど…」

 

営業 Bくん

「え!?ホントかよ! 早く言ってよ~!ドラえも~ん!!」

 

Aくん

「永遠に助けてやらないぞ。」

 

営業 Bくん

「ところでその夢のような道具って、一体何なんだ!?」

 

Aくん

「ちょうど隣の実験室でセッティングしているところだったから見てみるか?」

 

営業 Bくん

「でた!絶妙のタイミングで用意してあるパターンかっ!

 何はともあれ、見せてくれ!」

 

Aくん

「ほら、これがその装置、高速追従型オートフォーカスシステムだ。」 

 

営業 Bくん

「おお!名前がやたらカッコいいけど、これって一体何なんだ?」

 

Aくん

「これは歪みやうねりにより発生した高低差に対して、リアルタイムに追従して、ピントを合わせ、

 深度の浅い高倍率のレンズを使用したとしても、それを感じさせない検査を可能にする

 まさに夢のような装置なんだ。」

 

営業 Bくん

「ということは、この反り反りの基板でも対応できるのか??」

 

Aくん

「ああ、余裕だ。この程度の反りなら、独自の演算処理とラインセンサーによる高速追従で

 深度の違いはまったく気にならなくなるはずだ!」

 

営業 Bくん

「ほんとかなぁ。まあ、ものは試しにこの思いっきり反っている基板を見てくれ!!」

 

Aくん

「よし!セッティング完了。 ワークをゆっくり動かすぞ...。」

 

営業 Bくん

「おお!すごい!どの部分も、ピントがしっかり合っている!!!」

 


 

Aくん

「高倍率テレセントリックレンズに対応できるオートフォーカス機能を搭載しているからな!

 WDが長いので、同軸照明だけでなくリング照明など、他の照明を組み合わせて

 最適化が図れるのもこのシステムの良い点だ。」

 

営業 Bくん

「やっぱり、高倍率で見る場合はすぐにピントがずれて合わせ直す必要があるけど、

 それに比べると、この機能は有難すぎるなっ!」

 

Aくん

「この高速追従型オートフォーカスシステムは、ガラスやフィルムといった透明体にも強いから

 他にも色々と使えるテーマがあると思うよ。」

 

営業 Bくん

「もうこうしちゃいられないな! よし、この装置をハンドキャリーで持って回るから、

 スモールライトで小さくしてくれ! ドラえもん!」

 

Aくん
「もう、仕方がないなぁ~、のび太くん。。って、最後までドラえもんかぁーい!!」

 


おわり

高速追従型オートフォーカスシステムのご紹介

高倍率マシンビジョンレンズの高速追従型オートフォーカス化を実現

こんなお困りごとを解決します!
  • ◆ 精密検査・計測の生産性を上げたいが、使えるAFシステムがない。
  • ◆ 同軸照明だけでは、特徴の観察が上手くできない。
  • ◆ 検査ごとのピント合わせが大変だ。 など

オートフォーカス光源には、IR(赤外線)と可視光の2タイプが選択可能です。
同軸照明だけでなくリング照明など、その他の照明と組み合わせができるため、
電子部品や半導体、透明体であるガラス(LCD)やフィルム等あらゆる分野でご使用いただけます。
詳しくは、以下の資料ダウンロードからご確認ください。



本製品は、シーシーエスの京都本社・大宮(埼玉)テスティングルームで、
ライティングコンサルタントにご相談いただきながらお試しいただくことが可能です。

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