見える!貯める!活用できる!
目視検査で使える裏技

(2022年9月)

最近、ものづくり現場のいたるところで「目視検査の人材確保が難しい」と耳にします。

しかし、目視検査をやめて検査工程を自動化するには、

様々なハードルがあって、すぐには難しいという現場が多いのも事実です。

 

そのような時に、目視検査の精度を向上させて、効率化を強力に推進できる

とっておきの方法をご紹介します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • N係長・・・樹脂成型品の検査工程の改善に取り組む担当者

今日は樹脂成型品の目視検査ラインの改善でお客様がご来社される予定です。

Aくん

「夏のピークも過ぎて、やっと快適な季節がやってきたな!」

 

営業 Bくん

「こんな気持ちいい季節になると、食欲が出てきて、ついつい食べ過ぎてしまうよな!」

 

Aくん

「真夏でも大汗かいて特盛ラーメンおかわりしてたくせに、よく言うよ!」

 

営業 Bくん

それは頼んだラーメンのチャーシューが前回より1枚少なく出てきたから、

 その真相を確かめるために仕方なく追加注文しただけだ!

 俺の目はチャーシュー1枚の微妙な違いさえ、確実に見抜くからな!

 

Aくん

「いやそれ、チャーシューを単品追加したほうがよっぽど安上がりだぞ...。」

 

ピンポーン!!

 

N係長

「ごめんくださ~い!!」

 

Aくん

「あ!ほら、お客様がいらっしゃったぞ!」

 

営業 Bくん

「N係長、ようこそいらっしゃいました!」

 

N係長

今日はよろしくお願い致します。

 現状の目視検査ラインを少しでも改善できるといいんですが...。

 

Aくん

「まずは、どのような検査をされているか教えていただけますか?」

 

N係長

はい。この円筒形の樹脂部品の端面の内側に発生するバリの検査を

 目視検査員がワークを手に取って、角度を変えながら見ているんですが、

 見落としが多く、何とか改善できないかと考えていまして...。

 

営業 Bくん

「どれどれ、うわ!この微妙な突起のようなバリを目視検査してるんですか!?」

 

N係長

そうなんですよ。部品が小さく、欠点個所も拡大鏡を使ってみないとよくわからず、

 目視検査員も高齢者が多いので、細かい部分が見づらくて見落としにつながっているんです。

 

Aくん

「それは切実ですね。画像処理装置導入による自動化についてはご検討されていますか?」

 

N係長

「ゆくゆくはそれが出来ればと思っていますが、

 そこまで取り掛かるには、設備の大幅な改造やまとまった投資が必要で、

 技術的課題も山積みなので、まずは目視検査で出来る範囲で改善を出来ないかと思っています。」

 

Aくん

「なるほど、そういうことでしたら、現在、拡大鏡を使って目視検査されている部分を、

 カメラを使ってモニターに撮像画像を映し出して、それを見て検査してもらう

 モニター目視検査を導入してみませんか?」

 

N係長

「モニター越しに検査をするということですか?」

 

Aくん

「はい。ワークを専用の治具に固定し、検査箇所に対して最適なライティングをすることで、

 誰でも欠点個所が簡単にわかる状態を作ってあげるんです。」

 

営業 Bくん

「まあ、見ていてください!

 このAに掛かれば、こんな最適化は小学生のお遣いくらい簡単ですよ!!」

 

Aくん

「こらこら!勝手にハードルを上げるんじゃない!

 でも、この検査なら比較的簡単に構成が組めますので、少しお待ちくださいね。」

 

ゴソゴソゴソ...。

 

Aくん

「お待たせしました!

 では、こちらのガラスプレートの上にワークを置いてみてください。」

 

N係長

「どれどれ...。 こ!これは、すごい!! 

 バリが発生するワーク両端の画像がモニターに、いっぺんに表示されている!

 しかも、シルエットで見えるから、バリも一目瞭然だ!!」

 

Aくん

「はい。こちらは2つのカメラを用いてライティングの構成を工夫し、

 所定の位置に一度セッティングすれば、両端が一度に検査できる状態を作り上げました。」

 

N係長

「これなら、わざわざワークをひっくり返さなくてもいいし、検査時間も格段に短縮できます!」

 

Aくん

「そして、合わせて使用しているこの目視検査支援ツールMKS-01がポイントです。」

 

N係長

「目視検査支援ツール?」

 

Aくん

「はい、この目視検査支援ツールは複数台のカメラで取得した画像を、

 一度にモニター表示できるだけではく、良品・不良品・保留など3つの項目に振り分けて保存したり、

 限度見本を表示させて、撮像画像と比較出来たり、目視検査する際に役立つ機能が満載なんです。」

 

営業 Bくん

「任意の場所を拡大表示したり、位置決め用のガイドラインを作ったりもできますよ。」

 

N係長

「へー!、そんな便利なものが存在するとは!」

 

Aくん

「我々が検査に最適なライティング環境を作り、目視検査に最適化されたツールで観察することで、

 目視検査の負担は大きく軽減し、作業効率も大幅に向上しますから、

 完全自動化をご検討される前段階として、このシステムでの画像取得をぜひご検討ください。」

 

N係長

「ありがとうございます!!

 この先どうしたものかと悩んでおりましたが、今日で一気に視界が開けました!」

 

Aくん

「このシステムで画像を撮り貯めていけば、今後の画像処理やAI外観検査の導入時にも、

 活用できる資産になりますから、取り組んでおいて損はないかと思いますよ。」

 

N係長

「早速、会社に戻って導入の方向で検討します!

 あれ?ところでBさん、あのツールを運ぼうとしてるけど、どこに持っていくつもりなんでしょう?」

 

 

営業 Bくん

「ぐふふふ...。今度はこのシステムを例のラーメン屋に設置して、

 チャーシューの数のバラツキを明らかにしてみせるぞー!!」

 

Aくん

「こらーっ!!

 頼むから、そんなしょーもないことに支援ツールを導入しないでくれぇー!!」

 


おわり

目視検査を支援する撮像ソフトウェア「MKS-01」のご紹介

目視検査の効率化を強力に推進!
画像を簡単に保存、様々な機能で目視検査を支援する撮像ソフトウェアです。
撮像画像の拡大、複数比較、輝度情報確認、カメラ設定、画像データの記録・データ保管先の
振り分け機能など、目視検査の効率化を支援いたします。

【主な機能】
  • ◆ ルーペ機能による拡大表示
  • ◆ 限度見本との比較による観察
  • ◆ 図形表示による定位決め
  • ◆ ラインプロファイル表示による輝度情報確認
  • ◆ 画像データの記録(静止画・動画)データ保管先の振り分け  など


今回ご紹介した製品は、シーシーエスのテスティングルームで、
ライティングコンサルタントにご相談いただきながらお試しいただくことが可能です。

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