透明体の表面検査のお困りごとに、深紫外の新たな可能性

(2024年2月)

ガラスや樹脂など、透明体の表面検査を行う際に、背景の写り込みの影響で安定した検査ができない。
そんなお困りごとに、波長の工夫でスゴイ効果のある事例をご紹介します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • J主任・・・医療品のパッケージ装置メーカーで検査部の担当者

今日はお客様が難しいテーマがあるということでご来社される予定です。

Aくん

「ん?、どうした? 今日はいつになく浮かない顔じゃないか?」

 

営業 Bくん

「いやー、注文してる弁当だけど、マンネリでねー。

 もうちょっと、彩りにも変化があると嬉しいんだけど。」

 

Aくん

「お前は早食いだし、具材を楽しんでるとは思えないけどな~。」

 

営業 Bくん

「こう見えて俺は美食家だし、目でも味わってるぞ!

 お?その照明、紫外光照明か?ちょっと貸してくれ!これで照射したら…。」

 

Aくん

「うわ!ところどころ不気味に光って、逆に食欲無くすような彩りになったぞ!」

 

 

ピンポーン...。

 

 

J主任

「ごめんくださーーい!!」

 

Aくん

「あ!ほら、しょうもない事してるうちに、お客様がいらっしゃったぞ!」

 

営業 Bくん

「いらっしゃいませー! J主任、ようこそ!こちらの実験室へどうぞ!!」

 

 

J主任

「やあ、Bさん、先日は訪問ありがとう!

 到着して早速なんだけど、いま悩んでいるテーマを相談していいかな?」

 

営業 Bくん

「どうぞ。 また医療品のパッケージに関するテーマですか?」

 

J主任

「今回は、この透明なケースに医療部品が入ったものが検査対象なんだけど、

 見ての通り、中の部品が透けて見える状態で、ケース表面のキズや異物の付着を見たいんだ。」

 

Aくん

「ケース内の部品は、金属部もあって光沢が結構強いですね。」

 

J主任

「そうなんだ。社内にあった照明で試しに撮像してみたんだけど、この部品がピカピカ光って

 ケース表面だけを見るのがなかなか難しくてね。。。」

 

営業 Bくん

「これは厄介ですね~。ケースを透明じゃなくて白とかに出来ないんですか?」

 

J主任

「納品先の指定だから、さすがにそれは出来ないよね~。」

 

営業 Bくん

「でも、中の部品のほうが反射率高そうだし、これ、どうしようもないやつですよ!」

 

J主任

「そうだよね~。CCSなら何か解決の糸口が見つかるかと期待してたんだけど...。」

 

Aくん

「同軸照明で、ワーク表面の正反射光を観察すれば、中の部品は目立たなく出来そうですよ。」

 

J主任

「それが困ったことに、ワーク上方のスペースがそんなに無くて、

 設置できても、ワークにベタ付けになってしまうんだけど、問題ないかな?」

 

Aくん

「う~ん。そうなると背景の反射も強く拾って正反射光での観察は難しそうですね...。」

 

営業 Bくん

「万事休すか~!!」

 

Aくん

「一つ試してみたい方法があるんですが、スペース以外の制約はありますか?カメラの指定とか。」

 

J主任

「いや、スペース以外は特に制約は無いよ。」

 

Aくん

「では、ちょっとセッティングしてみますので、これを着けてお待ちください。」

 

J主任

「ん?このゴーグルは保護メガネ?一体何が始まるのかな!?」

 

 

ゴソゴソゴソゴソ...。

 

 

Aくん

「お待たせいたしました。ゴーグル着用OKですか?では点灯させますよ!」

 

 

ピカ―ッ!!

 

 

J主任

「おおー!なんだ!?

 透明な樹脂ケースが不透明で真っ黒に見えるぞ!キズだけが綺麗に光ってる!!

 一体どうなってるんだ!?」

Aくん

「今回は紫外光照明を使用しました。よく使う中心波長365nm(ナノメートル)ではなく、

 中心波長280nmの、更に短い波長の深紫外領域の照明です。」

 

J主任

「これは驚いた!透明なケースが真っ黒になるなんて! 背景の影響もほぼなくなったよ!」

 

Aくん

「樹脂やガラスは、300nm以下の波長の紫外光を吸収する特性を持つものが多いんです。

 その特性を利用して、中の反射率の高い部品の影響を抑えました。

 この波長帯域の光を観察するために紫外光専用のカメラとそれに適合したレンズは必要ですが、

 他の波長帯域では真似出来ないようなユニークな効果が得られるんです。」

 

J主任

「いやぁ、これは感動したよ!

 表面のキズが明瞭に見えてるし、検査できそうだよ!」

 

Aくん

「最近は、紫外線の波長帯域に対応したCMOSセンサー搭載のカメラが各社で発売されており、

 選択肢が増えてきていますので、ぜひ検討してみてください!」

 

J主任

「あれ? ところでBさんは部屋の片隅で何をしているのかな?」

 

営業 Bくん

「ぐふふふ、この紫外照明でお弁当を照らせば、すっごい映えるお弁当になるぞ~っ!!」

 

Aくん

「こらーっ!

 とっておきの照明をお前の食欲を満たす道具にするなぁ~!」

 


おわり

深紫外照明+紫外光対応カメラ

深紫外光は、可視光領域では認識しづらい透明体の検出や、物体表面のキズなどの観察ができます。
シーシーエスではご要望に応じた波長や、特殊な形状の照明の特注制作と、紫外カメラ・レンズの提案が可能です。

※今回紹介した深紫外照明は特注品となります。詳しくはお問合せください。

撮像事例:画鋲の入った透明ケースのキズ観察

可視光照明+カラーカメラで撮像

可視光照明+カラーカメラで撮像
中に入った画鋲が透けて見えるため、
ケース表面のキズを全くとらえることができない。

深紫外照明+紫外光対応カメラで撮像

深紫外照明+紫外光対応カメラで撮像
樹脂ケースが紫外光を吸収し、ケースが透過せず、
表面のキズを明確にとらえることができた。


本製品は、シーシーエスのテスティングルームで、
ライティングコンサルタントにご相談いただきながらお試しいただくことが可能です。

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