ご存知ですか?同軸照明、用途に応じた使い分けの極意。

(2025年5月)

人の目では判別できない微妙な違いを分類したい、という要望がよくあります。
今回は、従来の方法では解決できない課題を克服した、画期的な方法をご紹介します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • 営業マン Eくん・・・配属されて間もない素直さが取り柄の期待の新人営業マン

今日は新人営業マンEくんが、お客様から預かったワークサンプルを前に照明選定をしています。

営業 Bくん

「お~!今日はやたらと小さいワークを観察しているじゃないか!」

 

営業 Eくん

「そうなんすよ~!ダイシングされたチップの個片を観察しているんですが、
 思ったようにうまく観察できないんすよね~。」

 

営業 Bくん

「小さすぎてよくわからないけど、このワーク、ピカピカしてるな!」

 

営業 Eくん

「はい、ワーク表面は光沢があって平らで、その面にマーキングされた文字を見ようとしてるんです。
 同軸照明を当てたら一発だと思って見てみたんですが、ピントがうまく合わなくて...。」

 

営業 Bくん

「え?そんなことないだろ?ちょっと俺が合わせようか。
 あれ?あれれ?やっぱりぼやけるなぁ。これは、アレだ。いわゆる疲れ目ってやつだな!」

 

Aくん

「おいおい、ピントが合わないのを疲れ目のせいにするなよ!
 今使ってるその同軸照明じゃなくて、こちらを使ってみろよ。」

 

営業 Eくん

「はい。早速試してみます」

ピカッー。

 

 

営業 Eくん

「すごいです! 今度はしっかりピントの合った綺麗な画像になりました!
 一見同じに見える同軸照明ですけど、何が違うんですか?」

 

Aくん

「いま試してもらった同軸照明は、より小さな分解能での検査に適合できるよう、内部の部材を最適化
 したLFV3-Gシリーズだよ。従来の同軸照明でも大きな視野を観察する場合には問題にならないけど、
 今回のような高分解能での観察ではハーフミラーの厚みや上面保護ガラスの面精度が影響して
 うまく結像しないことがあるんだ。」

Aくん

「まあ、今回は視野が小さいから、ハーフミラーの代わりにプリズムを貼り合わせて構成した
 LFV3-CPシリーズでもその影響は抑えられるし、そのほうがサイズもコンパクトでいいけどね。」

 

営業 Bくん

「それだったら、レンズを同軸付きのテレセントリックレンズに変えて、スポット照明を同軸で使えば
 もっとコンパクトにできていいんじゃないのか?」

 

Aくん

「一度その構成でも見てみてごらん。」

 

営業 Eくん

「はい。レンズを交換して同軸付きのタイプにしたので、スポット照明で見てみますよ。」

 

 

ピカッー。

 

 

営業 Eくん

「あれ? スポット照明にしたら、文字は強調できたけど、背景のスジが目立ってますね。」

 

Aくん

「そうなんだ。レンズからのスポット同軸の場合は照明の発光面が小さいうえに、ワークに
 到達するまでの光路長も伸びるから、微細な変化を拾ってしまうんだよ。」

 

営業 Eくん

「なるほど~!同じ同軸照明でも使う照明によって随分効果も変わってくるんですね!」

 

営業 Bくん

「俺の提案の引き出しと同じだな!」

 

Aくん

「いや、まったく違うぞ。今はレンズに小さな発光面をもつスポット照明で見え方が変わったけど、
 それを意図的に照明側でコントロールできる同軸照明もあるんだよ。」

 

営業 Eくん

「え? そんな画期的な照明もあるんですか?」

 

Aくん

「それがこの平行度可変同軸照明だよ!
 ほら、ここに浅い打痕が付いている鏡面のワークがあるから、このつまみを動かしてみてごらん。」

営業 Bくん

「おお!すごい! 最初は全く確認できなかった浅い打痕がハッキリと見えるようになった!」

Aくん

「こちらは照明側にレンズと同じような絞り羽根を付けて照射立体角をコントロールできるようにした
 照明だよ。これで、絞りを絞れば先ほどのスポット照明で見た時のように、より微細な凹凸変化を
 捉えることが出来るようになるんだ。」

 

営業 Eくん

「まだまだ私が知らない照明がいっぱいあって、勉強になりました!」

 

Aくん

「他にも側面がミラー貼りの同軸照明で、横方向に仮想発光面を広げて広範囲に正反射光を観察できる
 ようにしたモデルもあるから、スペースが限られているなかで検査範囲を広げたい場合に使えるよ。」

 

営業 Eくん

「ありがとうございます! 一度一通り自分で触って特長を確かめてみます!
 あれ? ところでB先輩、そんなところで何してるんですか?」

 

営業 Bくん

「ほら、見てみろ!!
 そんなEのために、俺が最適なワークを作ってやったぞ!
 LFV3-Gシリーズに使われてる光学ガラスに俺の鼻の油を塗りたくった
 このサンプルで比較してみてくれ!!!」

 

Aくん

「こらーっ! 大事な実験機に変なものを付けないでくれーーーーっ!!!」

 

営業 Eくん

「・・・えー。。 触りたくないので、別のサンプルで実験します...。」

 


おわり

同軸照明 LFV3シリーズ / LFV3-Gシリーズ

高出力ハイパースペクトルカメラ用LED照明 LNSP-FNシリーズ(特注品)

LFV3シリーズ

◆ カメラと同軸上から拡散光を均一に照射
◆ 高画素カメラに対応した同軸照明
◆ 微小ワークや限られたスペースにも設置できるLFV3-CPもラインアップ

高出力ハイパースペクトルカメラ用LED照明 LNSP-FNシリーズ(特注品)

LFV3-Gシリーズ

◆ カメラと同軸上から拡散光を均一に照射
◆ 薄型ハーフミラーを搭載することで、LFV3よりも高解像度での撮像を実現
◆ LFV3と比較して、最大2.5倍の高出力

平行可変同軸照明【特注品】

高出力ハイパースペクトルカメラ用LED照明 LNSP-FNシリーズ(特注品)

◆ ワークの表面状態・検査したい欠陥に合わせて、照射光の平行度を設定することが可能
◆ 高画素カメラでの撮像に対応可能な照射設計と光学系をトータルでご提案

本製品は、 評価用のテスト機貸出のほか、シーシーエスのテスティングルームで、
ライティングコンサルタントにご相談いただきながらお試しいただくことが可能です。

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