高速移動体のキズや汚れの異なる特徴を捉える驚きの方法
(2026年1月)
外観検査で、キズや打痕などの欠点に加えて、汚れや異物といった相反する特徴を
同時に検査したいというご相談をいただくことがあります。
これまでは複数ステージを設け個別に対応していた検査を、
一度にまとめて撮像できる手法を、新型照明と合わせてご紹介します。
登場人物
- ライティングコンサルタント Aくん・・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導くコンサルタント
- 営業マン Bくん・・・元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
- N主任・・・化粧品の製造ラインで自動化を検討している担当者
今日はお客様が相談したい案件があるということで午後からご来社いただく予定です。
営業 Bくん
「あれ?おかしいなぁ~?そんなはず無いと思うんだけどなぁ?」
Aくん
「どうしたんだ? また、デモ機の手配を忘れたとかか?」
営業 Bくん
「そんな初歩的なミスをオレがすると思うか?
超特盛明太子スパゲッティーをコンビニで買ったんだけど、
付いてるはずの、きざみ海苔が無いんだ!」
Aくん
「どうでもいい話だったな~!」
営業 Bくん
「いやいや、海苔の入れ忘れは大クレームものじゃないか!
きざみ海苔なしの明太子スパゲッティーなんて
カレーが入ってないカレーパンくらい大変なことだぞ!」
Aくん
「いや、やっぱりどうでもいいな。 ん?この蓋の裏に貼り付いてるのがそうじゃないか?」
営業 Bくん
「ああー!こんなとこに隠れてたのかぁ~!」
ピンポーン...。
N主任
「ごめんくださーい!」
Aくん
「あ!ほら、お客様がいらっしゃったぞ!
明太子スパゲッティーはあきらめて、お客様をお出迎えだ!」
営業 Bくん
「いらっしゃいませーっ! N主任、お待ちしてました!さあどうぞこちらへ。」
N主任
「やあ、Bくん、今日はやけに口の周りがにぎやかだね(笑)」
Aくん
「おいおい!口の周りが海苔だらけで泥棒のヒゲみたいだぞ!
食べるなって言ったのに...。」
営業 Bくん
「やだなぁ、N主任、最新のメイクですよ! ところで、今日はどんなご相談で?」
N主任
「海苔がめちゃ気になるけど、相談したいのはこのワークなんだ。」
営業 Bくん
「わぁ、なんだこのピカピカのキャップは?」
N主任
「化粧品ボトルのキャップなんだけど、
搬送中に天面のキズと汚れを見たいのに、全然うまく撮像できなくてね...。
見ての通り、ピカピカで丸みがあったりするから、難しいかな?」
営業 Bくん
「おっしゃる通り、これは難しいですね~!」
Aくん
「難しいからCCSにご相談いただいてるんだろ!
でも、確かにこれは厄介ですね。形状もそうですが、
キズと汚れを強調する場合、真逆のアプローチが必要なんです。
検査ステージを分けることは可能ですか?」
N主任
「ホントは別ステージで構成できるといいんだけど、
結構な速さで流れてくる既設ラインの、限られたスペースで検査する必要があってね...。」
Aくん
「そうなると、ワークの静止もできない状態で
キズも汚れも同時に検査できないといけない訳ですね?」
N主任
「そうなんだ。さすがに無理かな~。。」
Aくん
「つい先日、面白い照明が完成したばかりなんですよ!
これを使って実験してみましょう。」
N主任
「おお、六角形の照明?」
Aくん
「この照明は、フラットドーム照明を六角形にして、
赤・青・緑のLEDを二辺ずつ実装した特注品です。」
N主任
「赤・青・緑が同時に点灯していてキレイだけど、これでホントに検査ができるの?」
Aくん
「まあ、モノは試しに、こちらの照明の下にワークを置きますね。
撮像した画像はこちらです!」
N主任
「天面が照明でカラフルになってるけど、
汚れとキズが見やすいかというと、そうでもないような...。」
Aくん
「これで終わりじゃないんですよ。
この画像から、最終的に得られた画像がこの2枚です!」

N主任
「おお、天面全体が均一に光って、キズがしっかり確認できる!
もう1枚は汚れがバッチリ写ってるよ!これはどうやったの?」
Aくん
「今回実施したのはフォトメトリックステレオという手法で、
3つの異なる方向から照射された光を合成処理することで、
見たい特徴を浮かび上がらせているんです。」
N主任
「え、これもフォトメトリックステレオなんだ。
でも、複数回撮像するから、移動体は難しいんじゃなかったっけ?」
Aくん
「はい、通常は光の方向を切り替えながら順番に撮像するので、
移動体だと、画像の位相がずれてしまうんです。
そこで今回は、1回の撮像で複数の方向からの光を同時に取得できる構成にしています。」
N主任
「え?! 1回で??」
Aくん
「はい、このRGB六角形フラットドーム照明と、
プリズム分光式の3CMOSカラーカメラを使うことで、
方向性の異なるR/G/Bの光を、それぞれの波長ごとに分離した画像として取得できます。
なので、高速移動体でも位相がずれずに、3方向からの画像を1回の撮像で取得できるんです!」
N主任
「それはすごい!」
Aくん
「また、フラットドーム照明だからこそ、全面均一な画像が得られています。
リング照明で照射すると、こんな感じです。」
N主任
「なるほどね~! 光沢があって、丸みのあるワークだから、
リング照明だと、リングが歪んで写るだけで、こんな風に広範囲を均一に光らせれない訳か!」
Aくん
「そうなんです。均一な光を照射するため開発されたフラットドーム照明を、
ワークに特定方向の光を当て、陰影を強調する用途で使うという発想の転換も、
今回のポイントとなっています。」
N主任
「いや~、ホント助かったよ!これで今までお手上げだった検査に可能性が見えてきたよ!
あれ?そういえばBくんはあんなところで何してるんだろう?」
営業 Bくん
「ご覧ください!この虹色に光る明太子スパゲッティーを!
これできざみ海苔の位置もバッチリ確認できますよ~!」
Aくん
「こらーっ!新製品で食べかけのものを照らすなー!」
N主任
「そもそも海苔は目視で確認できるのでは...。」

■RGB六角形フラットドーム照明+フォトメトリックステレオ
撮像画像をRGB各色の画像に分離することで、1枚の画像から3方向の情報を取得可能。
1ショットの撮像でフォトメトリックステレオに必要な画像取得を実現。

本製品は、シーシーエスのテスティングルームで、
ライティングコンサルタントにご相談いただきながらお試しいただくことが可能です。
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