赤外照明、近赤外(NIR)、短波赤外(SWIR)
赤外波長を使った照明は、パッケージ表面の印刷を透かして下地の状態を確認したり、不透明な液体中の異物の観察ができ、特定の波長で水分の有無を検出することも可能です。
シーシーエスでは赤外波長を用いた外観検査に適した
照明・カメラ・レンズを選定し、トータルでご提案します。
赤外波長の特長
赤外波長は、可視光の赤色より波長が長く、ヒトの目では見ることのできない光です。
850 nm ~ 950 nmの近赤外領域はNIR(Near Infrared)、
1050 nm ~ 1650 nmまでの短波赤外領域はSWIR(Short Wave Infrared)と呼ばれています。
可視光の赤色と比べて、透過率が高いという特徴を活用して、
外観検査では、印刷柄や液体を透過させた撮像をするために赤外波長の照明や、赤外波長の光を捉えるカメラ・レンズを利用します。
赤外波長の特長を使った検査例
透過
赤外波長は、液体や印刷柄を透過させた撮像に利用されています。
可視光照明では、色のついた液中を観察することができませんが、赤外照明は、液体を透過するため、透明度の低い液体や、色がついている場合でも、液中の異物確認が可能です。
※写真内に異物はありません
可視光照明では、表面の傷や異物を簡単に見つけることができませんが、赤外照明は、印刷柄のインクを透過することができるため、表面の傷や異物だけを明確にすることができます。
※写真のキズは購入品に弊社が意図的につけたキズです
赤外波長はシリコンを透過するため、観察構成を変えることでパターン観察や異物検査が可能です。
水分の可視化
水は1450nm 以上の波長を吸収する性質をもつため、赤外照明と、SWIRカメラで撮像すると、水分を含んでいる個所が黒く撮像されます。
可視光照明では、どこに水分が含まれているのかを観察することができませんが、1450nm以上の赤外光で観察すると、水分が含まれている部分が黒くなります。
目視やNIRでは確認できないりんご表面の打痕を可視化することが可能です。
画像提供:Basler AG
1450nmの波長を照射することで、水分含有量の異なる米粒の判別が可能です。
物質の分類
可視光ではわかりづらい色や見た目が類似した物体も、水分含有量や分光特性の違いで区別することが可能です。
目視やNIRでは白い結晶にしか見えない塩と砂糖を、1550nm以上の波長で観察すると、水分含有量で区別することが可能です。
画像提供:Basler AG
革製品と同じ色の糸は、可視光では判別しづらいですが、赤外光で区別が可能です。
850nm~1650nm8種類の波長で、粉末コーヒー内に同じ色合いのクッキー、紙、フィルムを混入した状態を観察すると、波長によって物質の色の濃度が異なることがわかります。これは材質ごとの分光特性の違いで、波長によって光の吸収度合いが異なります。
温度検知
温度が140°Cを超える物質は、SWIRカメラで撮影すると、温度が高いほど明るく映ります。
400度に熱したはんだごてをSWIR感度を持つカメラで撮像すると、熱源部分が白くなります。
画像提供:Basler AG
シーシーエス標準製品波長のラインアップ
LEDのメリット(ハロゲンとの比較)
LEDによる赤外光は、特定波長域のみのエネルギーのため、ハロゲンに比べると照射熱が極めて少なく、熱によるダメージを対象物に与えにくい性質があります。
赤外照明標準品ラインアップ
赤外波長のリング照明
赤外波長のドーム照明
赤外波長のバー照明
赤外波長のライン照明
赤外波長のフラット照明
赤外波長のフラットドーム照明
赤外波長のラインパターン照明
赤外波長のスポット照明
赤外波長の同軸照明
赤外波長のスリット照明
赤外波長の光源ユニット
赤外波長・SWIRシリーズ紹介
IR2シリーズ、IRシリーズ1000nm以上タイプにない形状の照明をお探しの場合は、「赤外照明標準品ラインアップ」をご覧ください。
ハイパースペクトルイメージング用照明
ハイパースペクトルイメージングとは、高い波長分解能で画像を取得する機能を持つハイパースペクトルカメラと、
それに対応した照明を用いて画像を取得する技術です。
通常のカメラではできない、高精度な色識別や複数の素材の分類、異物検出や成分分析等に利用します。
シーシーエスでは、可視光から近赤外線領域の波長特性を持ったハイパースペクトルカメラ用照明をご用意しています。
赤外波長用のカメラ・レンズ
赤外波長の特長をつかった検査をする際、使用する波長帯域の感度を持つカメラやレンズが必要です。
シーシーエスでは、各社の赤外波長カメラ・レンズを取り揃えております。
選定はライティングコンサルタントにお任せください。
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