目では見えない、微妙な異物を分類できる!
ハイパーなシステム

(2022年11月)

ワークと異物の色が同じで、見分けがつき難い。

今回は、そんな課題を打破できる、すごいシステムをご紹介します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • F課長・・・食品製造工場で検査工程の自動化を手掛ける責任者

午後からお客様がご来社されるので、準備に勤しむAくんとBくん。

果たしてどんな難問が2人に降りかかるのでしょうか?

営業 Bくん

「!うまい!!! やっぱり、塩むすびが地球上で1番おいしい食べ物だなっ!」

 

Aくん

「へぇ~!意外だな。お前のことだから、てっきり

 背油ギットギトの濃厚とんこつ醤油ラーメンとかを1番って言うと思ったのに。」

 

営業 Bくん

「うちで今年採れた新米でにぎった、おむすびほど美味いものはないぞ!

 ほら!食ってみろ!」

 

ボトッ!コロコロ...。

 

Aくん

「うわ、しまった!

 すまん!取り損なって床に落としてしまったよ。」

 

営業 Bくん

「大丈夫!この世界には3秒ルールがある! もぐもぐもぐ...。ガリッ!!!!」

 

Aくん

「うわ!すごい音したけど、大丈夫か!?」

 

営業 Bくん

「ギャー!!床に落ちてた小さいナットも一緒に食べてしまったぁ~!!」

 

ピンポーン!!

 

F課長

「ごめんくださ~い!!遅くなりました~。」

 

営業 Bくん

「F課長、ようこそ、お待ちしておりました!!」

 

F課長

「やあ、Bくん、お久しぶり!

 って、口から血が出てるけど、大丈夫!?」

 

営業 Bくん

「全然気になさらないでください!ちょっと食事中に固いもの食べただけですから!」

 

Aくん

「いや、口から血を出してたら、普通気になるだろっ!!」

 

営業 Bくん

「F課長、ところで今日はどういうご用件で?」

 

F課長

「実はね、このレトルトのパックご飯を製造しているんだけど、この中に異物が混入してね。」

 

営業 Bくん

「出たっ!ごはんに異物!!

 もう、それは大問題じゃないですか!早速検出できる構成を作りましょう!!」

 

Aくん

「今日はやけに実感こもってるなぁ~。(笑)」

 

F課長

「それがね、黒いナットみたいなわかりやすい物なら、誰でも気付くし、そんなに問題ないんだけど、

 今回の異物は、ごはん粒と同じような色合いのプラスチック片なんだ。」

 

Aくん

「そうですよね~!ナットまで一緒に食べて口から血を流すようなおバカがいるわけないですよね!!」

 

営業 Bくん

「いや、案外そうでもないと思うけどなぁ~。」

 

Aくん & F課長

「じーーー。(疑いの眼差し)」

 

営業 Bくん

「そ、それよりこの白い異物は困りましたね!!(汗)

 サイズも色も白ごはんと区別つかないですよ!」

 

F課長

「そうなんだ。よく見るとちょっと形が違うけど、色が同じで、ぱっと見じゃわからないんだ。」

 

Aくん

「本当に色は同じなんでしょうかね?」

 

営業 Bくん

「ほら、よく見てみろ!これどう見ても同じ色に見えるぞ。」

 

Aくん

「では、本当に同じ色をしているのか、こちらのシステムで試してみましょう!!」

 

F課長

「こ、これは一体!?」

 

Aくん

「こちらは、ハイパースペクトルイメージングシステムです!

 ハイパースペクトルカメラと、カメラの感度特性に合わせて出力波長をカスタムしたLED照明です。」

 

F課長

「なんかハイパーってすごそうだけど、このカメラと照明を使うと違いがわかるの?」

 

Aくん

「まあ、物は試しにやってみましょう!」

 

ピカピカピカッ!!

 

Aくん

「ここで取得された画像を処理すると...。」

 

F課長

「す、すごい!見た目で区別できなかったプラスチック片が完全に色分けされて表示できている!!」

 

■対象物の反射スペクトル

Aくん

「このハイパースペクトルイメージングシステムは、対象物の反射スペクトルを分析して、

 可視化することができるんです。今回は、ハイパースペクトルカメラと合わせて、

 400nm~1000nmまでの幅広い波長の光を照射して撮像することで、

 人の目では見分けがつかない、微妙な色や素材の違いを画像処理で分類しています!」

 

F課長

「まさかこんな僅かな色の違いを見つけるなんて、すごいシステムがあるもんだね!」

 

Aくん

「カメラと照明は、可視光から近赤外領域まで検査対象物の特徴に応じてご提案しています。

 まだまだ新しい技術のため、はじめに実験用で導入されることをおすすめします。」

 

F課長

「すばらしい!まずは実験用で導入を検討してみるよ!」

 

Aくん

「ぜひともご検討ください!

 また、インライン方式のハイパースペクトルイメージングも開発中なので、またご紹介しますね。」

 

F課長

「あれ?ところで、Bくんは?」

 

営業 Bくん

「むしゃ、むしゃ、むしゃ、ガリッ!!!

 ギャー!!さっきのおむすび、もう大丈夫だと思って頬張ったら、

 今度は歯にワッシャーが挟まったぁ~!!!」

 


おわり

ハイパースペクトルイメージングシステムのご紹介

ハイパースペクトルイメージングとは、高い波長分解能で画像を取得する機能を持つハイパースペクトルカメラと、
それに対応した照明を用いて画像を取得する技術です。対象物の反射光を撮影し、可視化することで、
成分分析や異物検出、高精度な色識別といった通常のカメラでは実現の難しかった検査を行うことが可能です。

■ ハイパースペクトルイメージングシステム

  • ◆ 400~1000nmの幅広い発光スペクトル
  • ◆ 一般的な可視光ハイパースペクトルカメラの感度特性に合わせ、近赤外域の光出力を大幅に向上
  • ◆ 波長・照明形状・長さ変更など、ご要望にあわせてカスタム対応が可能

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