ビミョーな違いが「見える!」
複数波長の撮像ソリューション

(2022年6月)

微妙な色や素材の違いを見分けたいのに、十分な濃淡差が得られなくて諦めていた案件も、

今回ご紹介する手法で、違いを出せるかもしれません!

これまでの「見えない」を「見える!」に変える驚きの撮像ソリューションをご紹介します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • O主任・・・樹脂成型品の検査工程を任された若手の担当者

今日はお客様が、製品の微妙な違いを見たいということで、ご来社される予定です。

ぎゅるるるるるっ!!

 

Aくん

「うわ!なんだ?なんだ!? 

 ドリフトしているような音がしたぞ!?」

 

営業 Bくん

「ふう...。ギリギリ間に合った!

 お腹を壊して、お腹の中が猛烈なデッドヒート中だよ!」

 

Aくん

「なんだ、お前のお腹か!

 どうせ賞味期限切れの物でも食べたんだろ!?」

 

営業 Bくん

「ギクッ!!なんでわかったんだ!?

 それにしても見た目は変わらないのに、やけにベタベタしててまいったよ!」

 

Aくん

「いや、異変に気付いたのなら、そこでやめておけよ...。」

ピンポーン!!

 

O主任

「ごめんくださ~い!!」

 

Aくん

「あ!お客様がいらっしゃったみたいだぞ!」

 

営業 Bくん

「ぎゅるるうぅ~!は、はい。ただいま~!!」

 

Aくん

「O主任、本日はよろしくお願いいたします。

 早速ですが、今回はかなり微妙な違いのワークをお持ちになられたとか?」

 

O主任

「そうなんですよ。実はこれなんですけど、違いがわかりますか?」

 

営業 Bくん

「え? 色も形もまったく一緒に見えますよ?」

 

O主任

「ほら、横に並べて良く見比べてみてください。」

 

Aくん

「あ!こちらのワークの方が、ほんの僅かに色味が赤っぽい気がします。」

 

営業 Bくん

「う~ん。いくら見ても違いがよくわからない...。」

 

O主任

「そうなんです。人の目では、ほぼ見分けがつかないような、この製品を分類したいんですが、

 違いが微妙過ぎて現状の目視検査では見落としが発生しているんです。」

 

営業 Bくん

「こんな微妙な違い、何で見分ける必要があるんですか?」

 

O主任

「実はベースとなる樹脂の材質が異なっているので、どうしても分けたいんですよ。」

 

Aくん

「わかりました!ではこの照明を試してみましょう!」

 

O主任

「え?これって確か先日試して効果がなかったドーム照明のようですが...。」

 

Aくん

「まあ、ご覧ください。この照明を用いて撮像すると...。」

 

O主任

「おお!すごい!!

 微妙な色の違いを見事に分離できている!一体どうなってるんです!?」

 

Aくん

「はい、実はこのドーム照明はマルチバンド照明と呼んでいる製品で、

 内部に8種類の波長が組み込まれているんです。

 今回は、405nm~940nmの波長領域を使用したマルチバンド照明です。」

 

O主任

「なんと、8種類の波長ですか!」

 

Aくん

「はい。通常のライティングで違いを捉えるのは難しいですが、

 照射波長の異なる複数の画像を取得し、

 特徴量の差をもとに画像処理をおこなうことで分類が可能となります。」

 

O主任

「これは素晴らしい!!

 人の目で見て違いが分からないから、正直言って無理なのかなと思ってたけど、

 まさかこんな方法で分類が可能になるなんて思ってもみませんでした!!」

 

Aくん

「マルチバンド照明は今回使用した可視光の他に近赤外タイプもご用意していて、

 いずれも微妙な色や素材選別には、かなり使えると思います。

 また、波長領域に適したカメラや、色収差を考慮したレンズの選定も重要になりますので、

 ワークに合わせて選定いたします。」

 

O主任

「こんな微妙な色の違いまで見分けられるのなら、目視検査の置き換えにも大いに期待が持てますよ!

 あれ?そういえば、Bさんの姿が見えないけど...。」

 

ゴソゴソゴソゴソ...。

 

Aくん

「おーい!B~!

 そんな部屋の片隅でマルチバンド照明持ち出して何してるんだ~?」

 

営業 Bくん

「決まってるじゃないか!

 この賞味期限切れカップ麺を食べてもお腹痛くならないかどうかを調べているんだ!」

 

Aくん

「こらーっ! しょうもないことにマルチバンド照明を活用するなーーっ!!」

 


おわり

マルチバンド照明のご紹介

複数波長を使用することで、単一波長では困難だった対象物を識別できる可能性が拡がります。
マルチバンド照明のご紹介
  • ◆ 異なる波長のLEDを順次点灯し撮像することで、波長ごとの画像を取得
  • ◆ 特徴量の差をもとに画像処理を行うことで分類が可能

撮像事例【可視光】:樹脂のカラープレート
撮像事例【可視光】:樹脂のカラープレート 画像
撮像事例【近赤外】:コーヒー粉内の異物(クッキー・紙・フィルム)
撮像事例【近赤外】:コーヒー粉内の異物(クッキー・紙・フィルム) 画像

システム構成例
システム構成例 図


本製品は、シーシーエスのテスティングルーム(実験室)で、
ライティングコンサルタントにご相談いただきながらお試しいただくことが可能です。

ぜひ、下記フォームよりお問い合わせください。

■お問い合わせ

フォームが表示されるまでしばらくお待ち下さい。

恐れ入りますが、しばらくお待ちいただいてもフォームが表示されない場合は、こちらまでお問い合わせください。