AI導入で照明はどうなるの?

(2018年11月)

AIブームで、我々のところにも数多くのAIに絡む問い合わせが殺到しています。

お話を伺うと、

実際にどんなことができるの?とか、従来の画像処理とは何が違うの?、

などの疑問をお持ちの方も少なくないようです。

今回は、そんなAIをテーマに、我々シーシーエスの取組みをご紹介します。

登場人物

  • ライティングコンサルタント Aくん・・・数多くの難案件をライティング技術で解決に導く、期待のコンサルタント
  • 営業マン Bくん・・・若さと元気とやる気だけが取り柄のシーシーエスのムードメーカー的営業マン
  • T主任・・・食品加工会社で検査機の導入を任されている生産技術の担当者。

~今日はお客様であるT主任が、新しく導入を検討している装置の相談ということでシーシーエスにご来社されました。~

営業 Bくん

「T主任ようこそ!いらっしゃいませ!!!」

 

T主任

「やあ、Bくん、先日はどうもありがとう!

 急に必要になった照明を、すぐ持ってきてくれて、ほんと助かったよ!」

 

営業 Bくん

「いえいえ、そんなの、お安い御用ですよ!

 まあ、今回のは400ミリサイズの巨大ドーム照明二つでしたので、

 電車に持ち込んだら、周りから白い目で見られましたけどね(笑)」

 

Aくん

「相変わらず、すごい思い切ったことするなぁ!!」

 

営業 Bくん

「ところでT主任、本日はどういったご用件で??」

 

T主任

「よく聞いてくれた!Aさん、Bくん、助けてよ、

 うちの会社の社長が無類の新しい物好きでね。今流行りのAIでこの課題を何とかしてこい!

 って放り出されたんだ!」

営業 Bくん

「出た!いま流行りに流行ってるAIで何とかなるんじゃね?パターンですね!!」

 

Aくん

「そんなAIあるあるがT主任のもとにもやってきた訳ですね。

 そもそも、どんなテーマでAIを検討されているんですか?」

 

T主任

「実はね、我々のところでは乾燥後の日本茶の茶葉の検査をしているんだけど、

 茶葉の中に異物が入り込むことがあって、画像処理でも切り分けが難しく苦労しているんだ。」

 

Aくん

「茶葉ですか。。。

 これまた、形やサイズも様々で、茎の部分とかもあるので、安定した撮像は難しそうですね。」

 

T主任

「でしょ?確かに画像処理では骨が折れるし、

 まあ、社長がAI導入したいのもわからなくはないんだけどね。」

 

営業 Bくん

「今はどこもAIブームですからね~。

 うちの近所のパン屋さんもAI導入してたので、早速買いに行ったら、

 まだ店員さんが慣れてなくて、手打ちのレジのほうがよっぽど早かったですよ。」

 

Aくん

「まあ、AIの場合はどれだけたくさんのデータを教え込むかで検出精度も変わるからなぁ。」

 

T主任

「ところで、AIの場合って、照明はどうなるの?ひょっとして照明不要になるのかな?」

 

Aくん

「よく、AIで見るなら照明は不要って考える人もいますけど、実はそうじゃないんです。

 どんなに優秀なAIでも、検出したい部分の特徴が、画像に含まれていないとダメなんです。

 そのために、見たいものに合わせて、照明を最適化して撮像することが必要なんですよ。」

 

T主任

「なるほど、確かに何の特徴も出ていなければ、AIでも探しようがないよね。」

 

Aくん

「そうなんです。逆に特徴さえ出てくれていれば、背景にノイズがたくさんあっても、

 しっかりと判別してくれる。それがAIのいいところなのかなって思います。」

 

T主任

「そういう意味では、このワークは茶葉自体がノイズみたいなもんだから可能性あるのかな?

 特にこの玄米茶とか、かなりややこしい背景になると思うんだけど。。。」

 

Aくん

「早速やってみましょうか?」

 

営業 Bくん

「お茶入りまーす!!」

 

Aくん

「いくつかの良品パターンと、異物を入れ込んだNGパターンを教え込ませて...。

 これで教示データ(※)の作成は完了♪」

  ※教示データ・・・入力されたデータに対して適切な回答を出力できるよう、AIを訓練するためのデータ。

 

営業 Bくん

「まあ、T主任、お待ちの間、玄米茶でも飲んでおくつろぎください!」

 

Aくん

「この画像、通常の画像処理では背景ノイズが多すぎて厳しいと思うんですが、

 背景のノイズは残っても、異物の特徴が含まれる画像を照明・カメラ・レンズを最適化して作ります。」

 

T主任

「ずずず...。あぁ、熱い玄米茶はおいしいなぁ!」

 

Aくん

「新たなNG画像データを読み込ませていくと...。はい、完成!!」

 

T主任営業 Bくん

「おおおおおおーーーーーっ!!!!」

 

T主任

「すごい!玄米や茶葉は無視して見事に異物だけを検出してるじゃないか!」

茶葉の異物混入分析

■元画像


異物が玄米や茶葉に紛れ、判別が困難。

■分析画像


AIによって、異物を判別することが可能に。

※写真はイメージです。

Aくん

「人間でもこの玄米や茶葉と異物の区別って難しいと思うんですが、AIが瞬時に見つけてますね。」

 

T主任

「これはすごい!! こんな画像見たら、社長も飛び跳ねて喜ぶよ!!」

 

Aくん

「今回、AIのためだけにチューニングしたこの検査システムを

 カメラやレンズの構成そのままに導入していただければ、同じ検査が御社でもできますよ。」

 

T主任

「それは再現性という意味で、ほんとに助かるよ!」

営業 Bくん

「お役に立てて、ほんとよかったです!

 もうこれから茶葉でも、チャボでもカバでも、何でも持ち込んで、実験しに来てください!」

 

Aくん

「お願いだから、チャボとかカバとか生き物はやめてーーーーっ!!!!」


おわり

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